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無秩序な現実に軌跡を描く事で秩序を保とうという目的のブログ 現在社会復帰中 2020/11/24

pha 持たない幸福論を読んだ 2021/04/18

前回の記事を交通調査の現地に向かう送迎車の中で書いたときとてもスッキリした、やっぱりネットなんて読むより投稿する方が絶対良い。

今回は読んだ本について書く事にした、でも僕は書評とか書けないし書くことが目的でも無いので

  1. 読むまでの経緯
  2. 本全体の概要
  3. 引用をしてコメント
  4. 読んだ後の感想 という段取りで行う

pha 持たない幸福論

読んだワケ

図書館でいつも通る本棚の見ないところに見たことある本が挟まっていた。

著者のpha については 2021現在 プログラムとインターネットで何かしている、シェアハウス生活から一人暮らしをするようになった人 というイメージでそれ以外はよく知らない人だ。

働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない

表紙の副題に惹かれた、社会と自分の距離の取り方について、この本を読んで今の自分がどうにかならんかなと思ったのと節約を兼ねて借りた。

どんな本?

  1. 働かなければならない
  2. 家族を作らなくてはいけない
  3. お金を稼がなくてはいけない

この現代の3つの常識を3章かけて相対化し、ゆるーく生きることを勧めてくれ、そのための考え方と現代社会との距離の取り方を教えてくれる本になっている

その中で自分が気になったりしたところを挙げると

働きたく無い

自分が世界を変化させているという実感

人間は毎日何もしないのも飽きるし、やることが決められていてもつらくなる 自分を取り囲んでいる他人や社会に影響を与えたり貢献したりしようとして 「個人的な家の片付けをする、庭で植物を育てることも世界をいじっているのには変わりない。 社会に出て働くのと自分の家の中をいじることの違いは、影響を与える規模や関係者の人数が違うというだけだ。」

僕がミニマリズムを実行してるのも「自分が世界を変化させているという実感」を得たいからなのかもしれない。 なんとなくではなく自分生活を意識して組み立てて、評価して… 消費者でいることにクソ飽きてるのも完全に傍観者で「自分が世界を作ってる感」が無いからか。

家族を作らない

でも人間の行ったこともだいたい100年もすれば忘れ去られていってしまう だから全ての行為に意味はないとすると全てむなしい…となりそうだが逆に僕は元気が出てくるだそう ただ全く根拠のないものを意味があると思い込むのはなかなか凡人には難しいので、使えそうな根拠はなんでもいいから使えばいい

お金に縛られない

多分僕がお金がなくてもそんなに不満がないのは自分が一番やりたいことは実現できているからだと思う、それは「自分のペースで生活に実感を持ちながらゆっくりと暮らす」ということだ。

会社に勤めていた頃はそれが全くできなかった、毎日同じ時間に起きて満員電車に乗って通勤して職場で気が合うわけではない人と顔を合わせ続けるそれだけで生きるエネルギーを消耗していった。 その頃はなんというか金銭的には今より余裕があったけど、家でゆっくり本を読んだり料理もできず牛丼やハンバーガーを雑に食べたり欲しくもないものを買ってストレス解消をしたりしていた。「自分にとって一番大事な生活のペースやリズムを奪われている」とという感じがしてあまり毎日を幸せだと感じられなかった

お金をかけた生活を楽しむにはある程度のコツやノウハウのようなものが必要なのである程度お金に余裕があるうちにそのコツを身につけておく、というのも大事だ お金おかけずに生活を楽しむというコツは一度身につければ一生の資産だ、人生で早めのうちに身に付けておくことを勧めたい、料理と読書がオススメ。

「居場所の作り方」

結局人間にとって一番大事なのは「孤立しないこと」なのだと思う。

  • 複数の場所に顔を出す
  • 合わない人とは棲み分けをする
  • 人の流動性を保つ
  • ゆるさを保つ
  • 自分が主催者になる
  • ハコ(空間)をキープする
  • 用がなくても気軽に集まれる
  • みんなで一緒にすることがあるといい
  • 人の悪口は程々にする
  • 滅びたら新しいのを作ればいい

これは難しい…僕なんかは最初の顔を出すですでに大きな壁だ

最後の本書のまとめに 将来が不安にならないかというよく聞かれる問いに「それほど不安はない、あまり根拠なくなんとかなると思っている」と答えているが

困ったらある程度までなら知人友人に頼ってみるしどうしようもないなら仕方なく諦める、心配なのは死ぬとき潔くサックリ死ねるかどうかということだろうか、認知症になったらキツイな…というのは思う、あんまり歳をとりすぎないうちにサクッと死んでおくのがいいのかもしれない 60前半くらいで

僕は単に先のことを想像する力が人より欠如しているだけで実はやばい状況なのにそれが見えなくて楽観的になっているだけだという気がしないでもない

僕も今の状態(ほとんど働いていないし友人がいない)に対して普通の人が抱くだろうほどの不安とか孤独を感じていないのはphaさんが言うように「人より先のことを考える能力が欠如しているだけ」なのかもしれない…

読後

現代の家族ものも、自分のペースで働きたいということ考え方

本の裏表紙 にはこの本の重要トピックが2行で書かれている

1.一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること

2.自分が何を好きか、何をしている時に一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること

②のほうはイメージできているんだけど、①のほうは今まで生きてきて居場所を作ることの重要さを居場所が作れない人間の立場から感じていたのでそっちの方に人生を注力できればいいなと改めて思った。

だがどうしても共感しかねるというか「oh…そこまで行きますか…」と思える部分もあった

「予定は決めておくけど気分次第でドタキャンする」というのがあって、これが一番楽しい気がする決まっていた予定をキャンセルして別のことをやる時って

僕の場合は気分で予定を守らなかったりすると本当に何もしなくなる。 その日何するか決めて、予定通りに行動できると気分良く寝られるし、気分が乗らなくても、ドタキャンをしないほうが結果的に良かったなと思うことの方が多い。

むしろ、その日その場の気分で行動したりしなかったりしても生活全体が崩壊しないことの方が凄いと思う。 でも学校を大遅刻して観る朝のニュースや学校を休んでゲームするのはなんだか知らない世界にいるようで楽しかったのは覚えてる。

記事を書いてみて

読むだけなら平易な言葉で書かれているし要点もまとまってるしですごく楽に読めた(2時間)のだけど、読んだ感想をブログに書くという作業はとても辛く何度集中しても要点がまとまらなくて、すぐに他の作業というか。

自分でも何をどう書いたらいいかよくわからなかった、自分のために書いてるのか誰かのために書いてるのか